ぼーる丸、既に機材は十分に揃っているので買う必要は無かったのですが、
ちょっとした事情で液タブの『XP-Pen Artist12』を買ってしまいました。
というわけで、今回はこの液タブをレビューしていきたいと思います!
目次
XP-Pen Artist12は液タブの中で一番安い
『XP-Pen Artist12』はなんと、3万円以内という激安価格で購入できてしまいます!
以前、安価な液タブを一通り調査してみたときに判明したのですが、
実は液タブの中で一番安いのがこの『XP-Pen Artist12』なのです!
箱の中身
それでは開封の儀をお見せしましょう!

箱です。なかなかオシャンティーですね!

箱を開けると様々な言語で書かれた説明書きが!
流石海外企業。これならどの国の人が買っても安心ですね~
説明書や手袋など


液タブを取り出すと説明書や手袋などが入ったパッケージが顔を出します。
ケーブル類


こちらのパッケージにはケーブル類が入っています。
HDMI-Mac 転換ケーブルとType-cケーブルが入っています。
DIsplayPortしかないPCの場合は接続できないので、
以下のような変換ケーブルを使い接続しましょう。
(私のPCがまさにそれだったので、たまたま所持していたMac miniに接続しました)
ペン立て

ペン立てです。この中にペンと替え芯が入っています。


ペン立ての下を開けると、芯入れがあります。
8本予備があるので、削れたら付け替えましょう!
別売りで替え芯も売っています。
ペン

Artist12用のペンです。
重さはWacomのプロペン2よりも軽い感じがします。
鉛筆のような六角ペンなので持ちやすい形になっています。

左はプロペン2、右にはArtist12のペンを並べ比較してみました。
違いはArtist12のペンの方が一回り小さいのと、
プロペン2は丸に対してAritest12のペンが六角なところくらいですね。
ショートカットキー

ショートカットキーは上下3つずつ合計6つと、
中央にタッチバーが一つ付いてます。
タッチバーは上下にスライドするとズーム調整ができます。
使ってみた感想

実際に『XP-Pen Artist12』で簡単にイラストを描いてみました。
普段Wacomの『Cintiq 27QHD touch』や『Wacom Intuos Pro Lサイズ』を使っている
私の視点から『XP-Pen Artist12』の使ってみた感想ですが、
「値段の割に良くできている」というのが第一印象ですね。
アマチュアの方なら十分に使える液タブだと思います。
しかし、プロの方にはあまりおすすめできません!
確かにスペックはWacomの液タブに追いついているかもしれませんが、
私の場合使っていて以下の点が気になりました。
- 六角なので長時間持ってると指が痛くなる
- 色域が狭いため、一部の色の表示がおかしい
- 視差と遅延が若干大きい
六角なので長時間持ってると指が痛くなる
私は筆持ちで普段絵を描いているのですが、長時間描いていると指が痛くなりました。
これは持ち方によっては痛くならないかもしれません。
ただ、私と同じくペンの持ち方が少し変わっている人は、
一度六角形の鉛筆やペンを長時間使ってみて検討してみてください。
ちなみにWacomのプロペン2は指が当たる部分がゴムになっており、
長時間描き続けても指が痛くなりづらい設計になっています。
Artist12のペンも若干ゴムっぽくはなっていますが、
それでも指が当たる部分が結構固く感じます。
色域が狭いため、一部の色の表示がおかしい
今回Artist12で実際にイラストを描いてみましたが、
そのイラストを別のモニターで表示してみると違う色で映りました。
理由はArtist12の色域がNTSC:72%(sRGB:100%)と、
液タブの中でも低めであるからです。
比較を作ってみたので、実際に確認してみましょう。
元絵

それぞれの色を比較

Artist12では結構緑寄りの感じで髪の毛を塗ったつもりでしたが、
Cintiq 27QHDで表示させてみると若干青味がかった緑になりました。
そして元絵の髪の色をスポイトで取ってみると、それもやはり青っぽい緑なのです。
上の比較画像ではそれぞれの環境の髪の色をスポイトで取って比較しています。
もし、この緑が全て同じ色に見えるのでしたら、
液晶ディスプレイの買い替えを検討することをおすすめします。(笑)
ディスプレイの色域の重要性については、以下の記事で解説しています。
視差と遅延が若干大きい
小型の割には視差と遅延が若干大きいように感じました。
それに対し、Cintiq 27QHDの視差と遅延はこんな感じです。
検証動画ではあまり差が無いように見えますが、
体感レベルでは若干の視差と遅延を感じました。
(といっても、ミリとかミリ秒レベルの違い)
ただ、これらに関しては正面から描いてる分にはあまり変わらないかもしれません。
でも良いところもあるよ!
先にデメリットばかり書いてしまったのでアレですけど、
もちろん良いところもありますよ!!
まず、液タブがたった3万円以内で手に入るところが一番大きなメリット!
(一昔前なら最低でも5万円以上はしていました)
描き心地自体は悪くなく、上で掲載した程度のイラストなら十分に描けるので、
もう一つ色確認用のモニターなどを用意できれば全然問題無いと思います。
ショートカットキーもシンプルでなかなか使いやすいです!
あと板タブに比べ液タブは狙った箇所に線を引きやすいので、
板タブではどうしても上手く描けない方は液タブも試してみると良いかもしれません。

ぼーる丸
なんだかんだで直線画面に描き込めるのは助かりますね!
液タブ用スタンドを組み合わせると描きやすくなる
あとは液タブ用のスタンドと組み合わせて使うとかなり描きやすくなります。
スタンドが無いと顔を下に向けて描かないといけないのが少し大変なので、
以下のような商品も併せて買っておくことをおすすめします!
(iPadとかのタブレットにも使えるので、一つ持っておくと便利です!)
おわりに
という感じで若干辛口気味のレビューでしたが、
値段の割にはなかなかクオリティが高くてぼーる丸的には満足でした!
どうしても描き心地的にはiPad Pro>Cintiq>Artist12になってしまいますが、
入門用として初心者にもおすすめできる液タブだと思います!
まずは安い液タブを買っておけば、新型が出たらまた買い換えられますからね。
液タブは3~5年ペースで新型が発表されるので、
それに備えて液タブを早めに手に入れて慣れておくのもアリかもしれません!

ぼーる丸
液タブもスマホ感覚で買い替えができる時代が来るかも!?