ついに話題のイラスト向けの左手デバイス、
TourBoxが我が家にもやってきました~!
「え?既に多くのメディアやYoutuberがレビューしてるのに、今更?」
と思う方も居るかもしれませんが、そうです!

ぼーる丸
ぼーる丸には企業から声がかからなかったんだよなぁ~!
日本では『Makuake』というクラウドファンディングサイトで、
応援購入ができる期間中に企業がめっちゃマーケティングしていたんですよ。
そのため当時日本ではまだ販売されていない時期だったにも関わらず、
企業からの貸し出しによりTourBoxをレビューをしている方が多く居たわけです。
しかしぼーる丸には声がかからなかったので、正真正銘の自費購入です!
(出費2万円は痛かった…痛かったぞーーーっ!!!!!)
というわけで今回は企業案件ではございませんので、
企業への忖度無しの辛口レビューとなることをご了承くださいませ!😁
目次
TourBoxとは?
TourBoxとは、画像編集作業に特化したイラスト向けの左手デバイスです!
シリコンバレーに本社を構える、
スタートアップ企業の『Tourbox Tech Inc.』から販売されています。
(ちなみに製造は中国です)
今までも左手デバイスは様々な種類の商品が販売されていたのですが、
ほとんどがゲーム向けでクリエイター向けの左手デバイスは少なかったんですよね。
そしてこのコンパクトな左手デバイスには、
クルクルと回せる3種類のつまみと10種類のボタンが搭載されています。
全てのボタンが違う形をしているので、
目をつぶっていても直感的に操作することが可能です!
そしてPhotoshopやLightroomを始め、
様々なソフトウェアに対応するプリセットが用意されています!
もちろん多くのイラストレーターが愛用している、
CLIP STUDIO PAINT用のプリセットもありますよ!
もちろんイラストソフトだけではなく、
動画編集ソフトやDAWソフトなどPC上で起動するソフトならほとんど対応しています。
(キーアサインで設定するので、キーボードを使うソフトなら基本的に利用可能です)
開封レビュー
いざ、開封レビュー開始!

ぼーる丸
やはり開封するときが一番わくわくしますよね!
箱

まずは箱からです。
新品のはずなのに何故か少し箱が汚れていたのが気になりましたが、
汚れやすそうな材質だったのでこの点については良しとしましょう。
説明書


箱を開くと、可愛らしい説明書が顔を出します。
ふたつとも見かけによらずガチガチな英語で文章が書かれているため、
英語が読めない方はスルーしましょう。
実際、作りがシンプルなので説明書を読まなくてもどうにかなります!
中身

説明書をどけると、
シンプルで高級感のある箱がどっしりと構えているのが見えてきます。
なんと中に入っている物はたったのふたつ!
無駄な付属品を付けないように洗練させる方向にしたのか、
コスト削減のためにこのような形になったのかはわかりませんが、
少なくとも私はこのシンプルさに好感を持ちました。
TourBoxの本体とケーブル


個人的に気になりすぎて親の顔よりも見たTourBoxの本体と、
TourBoxとPCを繋ぐためのケーブルが箱の中に眠っています。
いや~こうして見ると、やはりTourBoxはかわいらしい外観をしていますよね!

ぼーる丸
見ているだけで創作欲を掻き立てられます!
裏面とポート


TourBoxの裏面には滑り止めが付いていて、
側面にはケーブルの差込口となるポートが付いています。
USB3.0とUSB Type-Cでの接続に対応しているみたいですね。
ソフトウェアのインストール方法
TourBoxにはCDが付属されていないので、
ソフトウェアについては公式サイトから持ってくる必要があります。
- STEP
TourBoxの公式サイトからTOURBOXコンソールをダウンロード
公式サイトへアクセスし、TourBoxコンソールをダウンロードしましょう。
ご利用PCのOSをクリックし、TOURBOXコンソールをダウンロードしてください。
- STEP
ダウンロードしたインストーラーを起動する
ダウンロードしたインストーラーをダブルクリック、
もしくは右クリック>開くで起動しましょう。 - STEP
『WindowsによってPCが保護されました』が表示された場合
Windows10の場合、
『WindowsによってPCが保護されました』という警告が出ることがあります。
(※出なかった場合はSTEP3をスキップしてください)この画面では文章の下にある『詳細情報』をクリックします。
実行ボタンをクリックし、インストーラーを起動しましょう。
- STEP
次へ進んでいってインストールを完了させる
上記の画像を参考にボタンをクリックし、インストールを完了させましょう。
プリセットの設定
そしてTourBoxの醍醐味とも言える、
プリセットの設定方法についても解説していきたいと思います。
TourBoxの設定方法は一癖あるので、
設定の仕方がわからなくてつまづいている方も多いのではないでしょうか。
というわけでプリセットの読み込みやキーアサインのやり方についても、
サクッと見ていきましょう!
- STEP
『TourBox Console』を起動する
スタートボタン>TにあるTourBox Consoleの順にクリックし、
TourBox Consoleを起動します。 - STEP
起動するとチュートリアルが開始される
TourBoxコンソールへようこそ!
TourBox Console
スタートをクリックし、ベース機能をチェックします。こちらはTourBoxのプリセットリストです。
こちらはTourBoxのプリセットリストです。
このプリセットリストでは複数のTourBoxプリセットの保存と管理することができます。
TourBox Console
プリセットの新規作成/削除、インポート/エクスポート、ソーティング及びタグ編集などの操作ができます。
プリセットをクリックすれば、該当する機能が作動させます。こちらはプリセット設定エリアです。
TourBox Console
プリセット設定エリアの各行はTourBoxデバイスの各廻旋式ボタンや押しボタン、及びその組合せ操作に対応します。
TourBoxデバイスで廻旋式ボタンを回したり、押しボタンを押したりすれば、該当する位置に迅速にロケーションできます。
各廻旋式ボタンや押しボタンは各種ショートカット、またはBuilt-in機能に任意に設置できます。こちらはボタン位置の見取図です。
TourBox Console
カーソルをプリセット設定エリアの各行に当てると同時に、該当する廻旋式ボタン、或いは押しボタンがTourBoxデバイスでの位置をハイライト表示します。海外製品特有の少し怪しい日本語翻訳ですが、
このチュートリアルを参考に各機能について学びましょう。 - STEP
プリセットをダウンロードする
- STEP
プリセットをインポートする
プリセットのダウンロードが済んだら、TourBox Consoleの画面に戻りましょう。
ここからが恐らく一番苦戦するポイントだと思うのですが、
この画面を見てもインポートのやり方がパッと見わからないと思います。
(ぼーる丸も初見の時点ではわからなくて投げ出しそうになりました)プリセットリストの右側にある+ボタンをクリックします。
『プリセットを新規作成』というウィンドウが立ち上がるので、
『名称』を入力してBlankをクリックします。ちなみにPhotoshopやLightroomというボタンもありますが、
これらはそのソフトに適したキーアサインが自動設定されます。
(Blankを選んだ場合、設定は空っぽになります)新規作成したプリセットの左にある・・・ボタンをクリックし、
表示されたプルダウンメニューからインポートをクリックします。ダウンロードしたプリセットを選択し開くボタンを押します。
『新しいプリセットをインポートすると現在のプリセットが上書きされ永久に消去されます。』
というダイアログが表示されるので、
書き換えたいプリセットを選択されていることを確認してOKボタンを押します。プリセットのインポートが完了しました。
(中国ユーザーが作成したプリセットのため、タグが中国語になっています) - STEP
プリセットの設定を変更する
プリセットの設定を変更したいときに便利なのが、
TourBox本体のボタンを押すことで紐付く設定欄に飛ぶ機能です。設定したいボタンの欄をクリックして設定画面を開きましょう。
設定画面を開いたら左上にご注目ください。
左側の欄がショートカットキーで、
この箇所をクリックしてからキーを入力するとショートカットキーが設定されます。その右にある欄はタグで、
これは設定したショートカットキーに名称を付けるためのものです。ショートカットキーとタグの入力ができたら、
OKボタンをクリックして設定を完了させましょう。 - STEP
その他Tips
ちなみにショートカットにタグを付けるとショートカット一覧に表示されます。
ショートカットキー入力欄とショートカット一覧の中間にある『タッグで探します』という
誤字ってるけどなんとなくショートカットの検索欄だとわかる何かがあるので、
そこにタグ名を入力すると該当するショートカットを検索することができます。既に設定したショートカットの設定を消したい場合、
ショートカットキーの設定欄の右側にある×ボタンを押すと消すことができます。ちなみにTourBox本体のボタンの数が少ないように見えますが、
サイドやトップボタンとの組み合わせやボタンの2連打にもキーアサインが可能です。
TourBoxを使ってみた感想

TourBoxを使ってみた感想ですが、
第一印象としては「予想以上に使いやすい」と感じましたね。
使用する前は複雑すぎるキー配置に不安を覚えていましたが、
使ってみると「これしかない」と思えるくらいにしっくり来るデザインでした。

指の配置を表現するとこんな感じです。
マウスのかぶせ持ちのような持ち方にすることで、
全ての指がそれぞれのボタンに届くようになっています。
こうした持ち方をしたときの使い心地が想像以上に良くて、感動さえ覚えました。
あと本体とボタンの触り心地がやわらかいところが個人的に好きです。
(例えるとSwitchのProコンと似た材質で、指が痛くなりづらいです)
そんな感じなのでハードウェアに関しては特に言うこと無しです。ほぼ100点。
しかし!
ソフトウェアがハードウェアに比べると少々イマイチなところがあります。
具体的な不満点は以下の通り。
- PC起動時の自動起動機能が無い(手動でスタートアップへ登録する必要がある)
TourBox本体はTourBox Consoleが立ち上がっている状態でないと動かない - ソフトウェア切り替え時のプリセット連動機能が無い
他の左手デバイスではアクティブになっているソフトに合わせたプリセットになる - 十字キーのHUD(半透明表示)を自動で立ち上がらないようにする機能が無い
十字ボタンだけデスクトップ上に表示されるが、毎回手動で消す必要がある

あと誤字も気になりますが、
特にプリセットの設定方法が少しわかりづらいですね。
PCやソフトウェアの操作に慣れている方ならともかく、
PC初心者にはちょっとハードルが高いように思えました。
個人的にそう感じたので、この記事で上記の解説を書くことにしたわけです。
ただソフトウェアは今のところ頻繁にアップデートされているようなので、
これからの改善に期待したいところですね。

ぼーる丸
置き型の左手デバイスの中ではかなりおすすめな部類です!
最高なハードウェアだけど微妙なソフトウェア
キーの配置は覚えやすいし使いやすいのでほぼ完璧!
だけど、ソフトウェアがイマイチなので期待を込めて星4です。