今回は『絵はすぐに上手くならない』という本をレビューしていきます!
『絵はすぐに上手くならない』は、
絵が上手くなりたいと思っているけど、
なかなか上手くなれないと悩んでいる方におすすめしたい本です。
この本は絵がたくさん載っているわけではなく、文章を読むタイプの本です。
(ただ、図解はそこそこあるのでそこまで退屈はしません)
ですが、そういう形式だからこそ
絵に関する悩みを抱えている方へのアンサーとなる本だと思います。
絵を描くことで行き詰まっているという方は、
一度こういった書籍も読んでみてはいかがでしょうか!
目次
『絵はすぐに上手くならない』はどういう本なのか?
『絵はすぐに上手くならない』は、
タイトルだけではどんな本なのか分かりづらいですよね…
タイトルが結構直球なので、
私も始めて見たときは少し敬遠しました。
絵がすぐに上手くならないのは事実なのですが、
本の内容もタイトルのストレートさと同様に
絵描きの疑問点や悩み、絵のお仕事の現実を忠実に紹介しているような本です。
イメージが付きづらいという方のために、
書籍の章のみ抜粋しますので参考にしてみてください。
- 第一章 絵を描く能力とは
- 第二章 描画能力を分解する
- 第三章 トレーニング方法
- 第四章 事例集
著者の成冨 ミヲリさんは、
デッサンスクール『トライトーン・アートラボ』を開校し、
10年以上講師として務められている方です。
実際に絵描きを目指している学生と接してきた経験から
絵描きがどんな悩みを抱えているのか、
その人にとってどんなトレーニング法が適切なのかを幅広く把握されているそうです。
つまり万人に適するトレーニング法はほぼ無くて、
その人の状況によってトレーニング法を変えていくべきというわけですね。
というわけで、
それぞれの章がどういう内容なのかザックリと紹介していきたいと思います!

ぼーる丸
ただ要点を全部書くと本を読む意味が無くなっちゃうので重要な部分は隠すよ!
第一章 絵を描く能力とは
この章では、
そもそも『あなたにとって絵はどういうものか』『絵がうまいとはなにか』
という哲学的なところから始まります。
世間では上手い絵に注目が生きがちですが、
実際仕事として絵を描いていくなら目的によって画風は描きわけていく必要はあります。
なので業界によって、『上手い』の定義は変わってくるというわけですね。
あとは『絵が上手くなるためにデッサンは必要か不要か』についても触れています。
デッサンって面倒くさいですよね…できれば私もあんまりやりたくないのですが、
仕事を受けるためにデッサンが必要な場面もあったりするので、
ある程度色んな仕事を受けたいのでしたら無視できない分野だと思います。

ぼーる丸
この章では目指すものは何なのか、
どこを目指すべきなのかがわかるぞ!
第二章 描画能力を分解する
この章では、
描画能力を分解してそれぞれをパラメーターに分け、
どの能力を伸ばすべきが分析していきます。
以下のような『八つの能力』に分解しています。
- アイディア
- オリジナリティ
- 形状ストック
- 構図構成力
- 形を取る力
- 立体を把握する力
- テクニック
- 完成させる力
上記項目が具体的にどういったものなのかは、
実際に本を手にとって確かめてみてください(笑)
また、
『仕事のジャンル別にどんな能力が必要なのか』も詳しく解説されています。
- 企画アイディア系
- 映像・写真系
- デザイン系
- 3DCG系
- 建設インテリア・空間デザイン系
- コンセプトアート系
- マンガ・アニメ系
- イラスト系
- ファインアート系
- 具象アート系
- 美大受験系
こんなにたくさんのジャンルがあるんですね~
さらに『自己テスト』もあるので、
自分の能力を計測することもできます!
ちなみに私はこんな結果でした!

意外と…低い!!!
(いやこんなもんやろ)

企画アイディア系に一番近いという結果に…
私、文章は書けるけどプレゼンは苦手です。いや本当に。

ぼーる丸
まあ絵よりもブログを書くことを優先してるので間違ってはいないのかも…
第三章 トレーニング方法
この章では、
具体的なトレーニング方法や選び方について紹介しています。
ザックリ書くと、以下のトレーニング法があるようです。
- 総合デッサン
- クロッキー(スケッチ)
- 模写
- 写真
- スクラッチブッキング
- 立体彫刻
どうやらトレーニング法も、
がむしゃらにやったからといって絵が上手くなるものでは無いようです。
つまり、トレーニングの目的をしっかり理解してからやらないと
画力が上がらない、もしくは逆に足かせとなってしまうこともあるということ。
あとは『トレーニングに関する質問集』や、
『センス』とはどういうものかという話にも触れています。

ぼーる丸
この章を参考に自分に合ったトレーニング方法を探そう!
第四章 事例集
この章では、
『架空の六名の悩みを例に、どんなトレーニング法が効果的かを探っていく』
というような具体例により色んなタイプに合ったトレーニング法が学べます。
架空と言えども、
実際に学校にやってくる受講生のよくある悩みを組み合わせているので、
リアリティがあってとても参考になります。
ジャンルの違う六名の例が載っているので、様々なケースから学ぶことができました。

ぼーる丸
こういった具体例があると、イメージしやすいね!
まとめ
以下に当てはまる方なら多分買っても損は無いと思います!
- 絵のお仕事に就きたいが、何から始めればいいかわからない
- 自分が目指すべきイラスト系の業界を探したい
- 具体的な絵のトレーニング方法を知りたい
やはり、著者が絵の描き方を教えるプロなので
難しい悩みなどでも解決案をとてもわかりやすく説明されています。
私も色んな悩みを抱えていましたが、
いくつか解決できた悩みもあったので読んでみてよかったなと思いました!

ぼーる丸
悩みを抱えてる絵描きさんは、
この本で悩みが解決できるかも!?