クリエイターが抱える永遠のテーマ「オリジナリティ」。
このテーマに関しては、様々な意見がありますよね。
今回はぼーる丸が数年かけて追求してきたオリジナル(オリジナリティ)について、
できるだけわかりやすく解説していきたいと思います。
あくまで科学的に証明されている範囲内で表現します。
というのも、過去にオリジナリティについて解説したnoteを書いたのですが、
哲学を超えてスピリチュアルとか悟りの域まで達してしまいまして…。
(仏教における「空」とかそういうレベルの話なので多少難解です)
ただそれだと話がややこしくて万人受けではないと感じたので、
今回はその内容を一般向けに書き直すことにしました。
オリジナリティが出せずに困っている方は、是非読んでみてください。

ぼーる丸
ぼーる丸は今から説明する考え方のおかげで一次創作もできるようになったよ!
目次
そもそもオリジナル(オリジナリティ)とは?
ではオリジナル(オリジナリティ)とは何なのか、明確に定義してみましょう。
単語の意味をコトバンク様から引用させていただきます。
まずはオリジナリティの意味から。
原作。美術作品において原作者自身による写し (レプリカ) ,原作者以外の人物による模写 (コピー) ,あるいは偽作などに対する原作品を意味する。原作者がある作品を改作した場合,その改作も (第二の) オリジナルと認められる。
引用:オリジナルとは – コトバンク
簡単に言うと「原作=オリジナル」というわけですね。
よく映画などで「原作者」とよく聞くと思いますが、
それもオリジナルとなる元の作品を作った人が居るということです。
つまり、何かの作品の元がオリジナルと考えていいでしょう。
続いて、オリジナリティの意味を調べてみます。
〘名〙 (originality) (考え方、行動の仕方などについて)世間なみでない独自の新しさ。また、独自の考え方や活動をしてゆく能力。独創性。
引用:オリジナリティーとは – コトバンク
こちらはオリジナルを若干抽象的にしたニュアンスで説明されていますね。
雑に言うと「オリジナルらしさ」みたいな感じでしょうか。
しかし普段多くの方は、
「個性的」という意味で「オリジナリティ」を使っていると思います。
しかし実際にオリジナリティを出すのは難しい
なんとなくオリジナルとオリジナリティの意味はわかりましたよね。
でも実際にオリジナルな物を考えてみようとしたとき、
こんな経験をしたことはありませんか?
「自分の脳みそだけで考えた物なのに、既に存在している物とかぶった」
つまり二番煎じってやつですね。
自分が考えた物だからといって、それが一番最初に見つけたとは限らないわけです。
これがオリジナリティを出すときに一番難しいポイントですよね。
このかぶる現象さえなければ息を吐くようにオリジナルが作れるようになると思います。
私はここに着目して、
「どうしたらこの二番煎じ現象を防ぐことができるんだろう?」
と考えました。
その結果、完全に解決とまではいきませんが、
二番煎じからある程度対処できる方法を見つけることができました。
もちろん、「誰よりも早く一番最初に発見する」とかそういうものではありません。
一番最初に発見したケースの弱点は、
真似されたら同じものが後から増えていくことです。
最初は目新しくても、パクリにパクられ数年後にはそれが業界の標準となります。
しかし少し難しいですが、それすらもある程度は凌ぐことができる方法です。
この記事を読み終わった頃には、
先行者有利なオリジナリティの世界が一変して見えるかもしれません。
この世界で一番のオリジナルを定義する
オリジナルを知る上で、
「この世界で一番オリジナルな物は何なのか」
というのを調査対象の一つとしました。
(世界と言っても、地球上の世界ではなく宇宙など他の全てを含めたものを指します)
これを調査対象とした理由は、一番オリジナルな物が存在するのならば
それに近づけば近づくほどオリジナルになるのではないかという仮説を立てたためです。
つまり、原作の原作の原作の~と続けていったら行き着く先はどこなのか。
それなら世界の始まり、つまり「ビッグバン」では?と思う方も居るかもしれません。
でも、その答えでは個人的にしっくりこなかったんですよね。
それを知ったところで現代の科学力で人間がビッグバンを起こせるとは思えませんし。
そんな理由でなんとなく気が向かなかったので発想を変えて、
「現時点で見つけられる一番オリジナルな物」を探すことにしました。
私は一番オリジナルな物を以下の条件で仮定してみました。
- 唯一無二
- 分解不可(化合物でない)
- 合体不可(化合物にできない)
この3つの条件が同時に揃った物が一番オリジナルだと思います。
この条件ならどうあがいても一つしか存在できないので、
これがオリジナル度100%と言っても過言では無いと思います。
この世界で一番オリジナルな物を探しに
私はまずは小さいものから探しにいきました。
小さいものは大量にあります。
これだけたくさんあるのなら、
何かしら一つくらいは唯一無二な物質はあるだろうと思ったからです。
分子、原子、素粒子、波動
の順に見ていったのですが…
どうやら細かくすればするほどむしろ数が増えていって、
唯一無二から離れていくことに気が付きました。
よくよく考えてみると、
酸素や水など細かい物は大量に同じものが存在しますからね。
もしかしたら人類が見つけてない物質がまだあるかもしれない…!
というポジティブな考え方もありますが、私の環境的にそれを見つけるのは無理でした。
(別に私は科学者でもなく、ただのクリエイターですし)
ついに世界で一番オリジナルな物を発見
そこから色々と調べて2年くらい経った頃、やっと重要な情報に気が付きました。
「この世界の物は物理的に見るとそれぞれ分離して見えるけど、実は全て繋がっている」
「全く違う性質の物でも、実は全て同じエネルギーで構成されている」
この情報を見つけたのは非科学的な本なんですけど、
科学的に証明できることが後々わかりました。
それが量子力学です。
難しい話を長々と書くとわかりづらいと思うので、
以下のページの引用をとりあえず根拠とさせてください。
引用:「すべては物質でなくエネルギー」「何もかも繋がってる」 量子力学で判明したこの世の真相とは?
だが、量子力学は物事を見て理解しようなどという考え方自体をナンセンスなものにしてしまう。そもそもこの世界は確固たる物質で構成されているのではなく、突き詰めればすべてはエネルギーであるというのが量子力学の理解なのである。もはや我々は今すぐにでも、この世界に対する認識を改めなければならないといえるだろう。
理論物理学者のナシーム・ハラメイン氏は、ホログラフィックとフラクタルをかけ合わせた“ホロフラクトグラフィック宇宙論”を提唱しており、それによればビッグバンによって出現した今の宇宙は、すべて同じ1点から発生したものであり、その意味ですべてはつながっているという見解を示している。
これを見つけるまで私は「この世で一番オリジナルな物の3つの条件」を
完全に達成する物を見つけることはできませんでした。
何故なら「分解不可」と「合体不可」の条件の同時達成が不可能だったからです。
分解できないところまで分解しても、合体はできますし、
合体できないところまで合体させても、分解はできますからね。
ところが全部同じ物からできていて繋がっているのが判明することで、
全てが一つの状態なのでそもそも分解も合体もできないため、
「分解不可」と「合体不可」が同時に達成できることに気が付きました。
どういうことなのか例えで説明します。

キャンバスに絵が描かれているとします。
そこには「空」、「雲」、「山」、「草原」を個別に描きました。
それらは全て分かれているように見えますが、全て「絵の具」で描かれています。
そして絵の具はキャンバス上に描かれているので、その裏では繋がっています。
つまり我々が物質として見ているものは絵の具(エネルギー)というわけです。
残りの条件は「唯一無二」だけになりますが、
それは調査を始めた最初の頃にたまたま見つけていました。

ぼーる丸
この世界で一番オリジナルって、
「この世界の全て」なんじゃね?
最初直感でこの答えが降りてきたんですけど、
「どうみてもこの世界って色んなもので溢れてるし化合物だよなぁ」
という理由で真っ先にボツにしていたのです。
(しかしその点は前述の量子力学で解消されています)
ただ、一番大きい集合体である「この世界の全て」は
「唯一無二」という条件だけは達成できていました。
「この世界の全て」というのは、
この世の他にあの世やパラレルワールドがあったとしても全てひっくるめています。
(上記の理由によりあえて「この宇宙の全て」という表現にしませんでした)
なので後出しで「実は別世界があった」とされても、
それも自動的に「この世界の全て」に含まれるのでもう一つは存在できないのです。
以上により「この世界で一番オリジナルな物の条件」を全ての条件は達成できるのは、
「この世界の全て」という結論に至りました。
つまりオリジナルというのは、
「どこかにある一点」ではなく「全体」であることが判明したわけです。
真のオリジナルがわかったところでこれをどう活用するのか
「この世界で一番オリジナルな物」が「この世界の全て」というのがわかったことで、
今からご覧いただくイメージで「オリジナリティ」について考察することができます。

はい、五十音です。
この「五十音」の全体を「この世界の全て」と見立ててください。
実はこれだけで「オリジナリティ」を可視化することができます。
これは先程の「この世界の全て」が一番オリジナルと判明したおかげで、
見つけることができたモデルです。
おさらいすると、
一番オリジナルな物に近づけば近づくほどオリジナルになるという仮説を立てました。
(あくまで仮説なので、これが「真」なのかはこの後の証明によりご判断ください)
つまりこの五十音を一番のオリジナルと見立てることにより、
五十音の要素を一部使用して何かしらを表現してみることで、
大体どれくらい一番のオリジナルに近いのかをある程度測ることができます。
例えばここから「こ」「ん」「に」「ち」「は」を選んで、
「こんにちは」を作るとしましょうか。

日本人の皆さんならよく使っているおなじみの挨拶ですね。
「こんにちは」という挨拶は誰かが最初に作ったオリジナルの挨拶のはずです。
ですが、「こんにちは」ができる前に「五十音」があったと考えられます。
規模を大きくすると、「地球」ができる前に「宇宙」があったと伝えられています。
そう考えると創造が起きる際、
必ず「何か既にあるものから一部を抜き取ったもの」であることがわかるはずです。
結構多くの人が勘違いしがちなことだと思いますが、
物が作られるときは「0から1」ではなく「100の中から1」を取り出しています。
でもこれは創作を続けていると、次第にわかってくることだと思います。
ちなみに五十音での割合の計算はちょっとややこしくて、
単純に5/50だから10%ということにはなりません。
五十音(あ~ん)の文字を全パターン入れ替えたケースの数を出す必要があります。
文字数を強引に合わせるとこんにちはの前方に空白文字を46個足す必要があるので、
空白文字を一つ足して51文字。
(※空白文字を入れないと「あああああこんにちは」になり、空白文字を入れれば「 こんにちは」になるイメージ)
現実世界でも何も置いていない「無」の状態はあると思うので、
空白文字を入れるのはアリだと判断しました。
51文字を全パターン入れ替えるのは51の階乗で算出できます。
51! =
1551118753287382280224243016469303211063259720016986112000000000000通り
となるわけです。
(引用:階乗計算 早見表)
ひらがな+空白だけでこれだけのパターンになるんですね~
両サイドに空白が入ることを考慮すると、
51!通りの中の47通りが「こんにちは」(空白省略)になります。
(※空白は両サイドに入るため「 こんにちは」や「こんにちは 」になります)
(※あくまで「あああああこんにちは」みたいなのは除く)
上記を踏まえた上で5文字がどれくらいの割合なのかを(47/51!)*100で計算すると…
0.000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000003%
になりました。
5文字の単語でも、実はこれだけちっぽけになるというわけです。
(間違っていたらすみません!規模感を伝えたかっただけなので大体わかればOK)
では何故こんな割合なのにかぶりやすいのかというと、
ほとんどの人は「こんにちは」みたいな意味のある単語しか使わず
「へぽさうか」みたいな意味のなさない単語は使わないのと同じで、
結局限られた範囲の発想になってしまうからかぶりやすいというわけです。
別の例えで言うと、パスワードって桁数が多い方が破られづらいんですよ。
加えて大文字と小文字と数字を混ぜるとパターンが増えるので更に破られづらい。
破られやすいパスワード「password」
上よりかは破られにくいパスワード「P@ssW0rd」
つまり情報量を増やして破られにくいパスワードを作れば、
かぶりづらいということでもあるので実質オリジナリティがあると言えます。
また、文字数を減らすと文字数が多い単語よりもかぶりやすくなります。
「あ」から始まる言葉を思い浮かべてみると…
あい、あご、あさ、あじ、あな、あに、あん
と、「あ」がたくさん付く言葉がこれ以外にもたくさんありますよね。
しかし「こんにちは」という5文字が含まれる単語って、恐らくほぼ無いはずです。
(ただ、文章レベルではたくさん使われていますけどね)
ひらがなだけでもこれだけの表現力があるというわけです。
そしてひらがなを1文字が現実の人、草、森、地、空、山、海、国、星などであれば、
それはもう無限と言っても良いくらいの組み合わせがあるはずです。
つまり、この五十音はまさに現実世界の縮図になっているのです!
さて、これを使ってもっと踏み込んだ説明をしましょうか。
オリジナルに近づけるための法則
実は上記の五十音順に、オリジナルに近づけるための秘密が隠されています!
というわけで、オリジナルに近づけるための法則集をここに大公開します!
- 目新しい物でも分解すると実は目新しくない
- 組み合わせ方によっては目新しい物は作れる
- オリジナリティは小さい物にあらず
- 材料が多いほど様々な組み合わせで作れる
- 「世界観」を作ればオリジナリティが出せる
- パクリや被りはどこまで許される?
上記を五十音順の図を使って解説したいと思います。
目新しい物でも分解すると実は目新しくない

新商品の「も」が発表されたとします。
しかしこれ、よく見ると「ニ+し」を組み合わせた文字に見えませんか?
でもそれを知らない大衆は、それを新しい物だと認識してありがたがります。
このように、実は新しいものって既にある物を組み合わせて作られているのです!
何も無から作られたわけではなく、
分解を続けていけば元素周期表に載っているような要素で構成されていたりします。
ただ組み合わせ方や見せ方を変えただけだったりするわけです。
まあ「新発見!」というのはありますけどね。
それも作ったのではなく、
元々存在してたけど未発見だったものを新たに見つけただけです。
組み合わせ方によっては目新しい物は作れる

「つ」と「し」を組み合わせて新しい文字を作ってみました!
『目新しい物でも分解すると実は目新しくない』の逆バージョンで、
既存のものでも組み合わせ方によっては新しい物を作ることができます。
実は創作ってこんな単純な話なんですよね。
例えば、料理も材料が無いと作ることはできません。
しかし「新しいものを作り出そう」と躍起になっている人の中には、
無から有を生み出そうとする人も居ます。
それはつまり、
材料無しで料理を作るとか錬金術レベルのことをやろうとしてるわけです。
残念ながら、有は有からしか生み出すことはできません。
物を作る流れとしては、以下の通りになるはずです。
①全体から材料を選ぶ
②材料の組み立て方を決める
③実際に組み立て方の通りに組み立てて再構成する
これを上の図のケースで置き換えると、以下の通りになります。
①五十音から「つ」と「し」を選ぶ
②「つ」を上に、「し」を下にずらして重ねるという組み立て方に決定
③実際に組み立て方の通りに組み立てて再構成する
オリジナリティは小さい物にあらず

オリジナリティを見つけだすことを
「砂漠の中から一粒の財宝を見つけ出す」
と考えているのであれば、それは勘違いです。
例えば「あ」が付く単語は先程挙げた通りたくさんあります。
しかも「あ」は一文字のため使うのは安易なので、
どんどん「あ」を含めた単語が増えていくと想定できるでしょう。
これは51文字目のひらがなを作ったとしても同じで、
安易に扱えるものはすぐにパクられる運命にあります。
そこで上記の五十音順の青文字に注目してください。
「み」「か」「ん」の3文字で「みかん」が作れますね。
「みかん」なら「あ」よりも含まれる単語が少ないはずです。
アルミ缶とか、みかんジュースとか、温州みかんとか
つまりパクりの数が少ない=オリジナリティがあるというわけです。
更に緑色の文字に注目してください。
「む」「め」「ぬ」を組み合わせて「むめぬ」という意味をなさない単語を作りました。
「みかん」と同じ文字数ですが、「むめぬ」を含む単語は少ないはずです。
何故なら、意味をなさない言葉なので使う人が少なく知名度が低い単語だからです。
つまり扱いやすい要素であるほど、パクられる可能性が高いというわけです。
材料が多いほど様々な組み合わせで作れる

例えば、「あ」から「の」までの25文字の範囲で単語が作れるとします。
するとある程度幅が広いので、色んな組み合わせが作れるわけです。
(例:あい、あか、あさ、あな、あに、あね、いか、いけ、いす)
でもこれが「あ」から「お」の5文字しか利用できないとなると、
あい、あお、いえ、うえ、くらいしか意味のある組み合わせがありません。
(※2文字の単語を作る場合)
つまり使える材料が多ければ多いほど、様々な物が生み出しやすくなるということです。
そのため新しいものを生みだすためにはできるだけ情報収集するのが不可欠です。
自分の頭の中だけでこねくり回したとして、
今までの経験の中で見てきた記憶しか材料がありません。
頭の中にある情報だけで勝負するか、情報収集をして材料を増やすか、
どちらが新しいものを生むという点で有利なのか一目瞭然です。
「世界観」を作ればオリジナリティが出せる

これが一番パクられにくくなるための秘伝のタレなんですが、
「世界観」を作るとオリジナリティも出せるし比較的パクられにくくなります。
「世界観」とは、
ストーリーや舞台などの設定を作ったり、世界そのものに意味を見出すことです。
例えばあなたが1年くらいかけて世界観を作り込んだとして、
その設定を他の人が全て完璧にパクるというのはなかなか難しいと思います。
それをパクれたとしても表面的な部分しかパクれないですし、
公表していない裏設定などはパクれるはずがありません。
例えば、上記の五十音の図はあるルールに則って色を塗っています。
これがどんなルールで塗られたのか想像してみてください。
答え:隣り合わせの文字が意味のある単語であれば、その単語に合った色を付ける
答えは合っていたでしょうか?
恐らく人それぞれ違う解釈をしたことでしょう。
という感じで、
世界観などの設定は本人が公開しない限り、意図を見抜くのは困難になります。
簡単にパクられるということは、
必要以上に設定を公開しすぎか、作り込みが甘いと言っても良いでしょう。
ちなみに「世界観」を作ればオリジナリティが出せるという結論に至った理由は、
「この世界の全て」が一番のオリジナルであるならば、
「この世界の全て」に近づければオリジナリティが出るのはないかという考えからです。
結局のところ米粒一つあったところで「世界観」は正直生まれません。
ところがその米粒がまとめてお茶碗に盛られて「お茶碗一杯のご飯」になったら、
その時点で「世界観」が生まれ始めるわけです。
「どれくらい盛ったのかな?」「どんなお茶碗なのかな?」「お米は何産かな?」
というような感じで想像も膨らみやすくなります。
でも米粒単体では「お米は何産かな?」「腐ってないかな?」程度が精一杯です。
つまり情報量が違ってきますし、要素が少なければ少ないほど表現に限界があります。
しかも単品だとその特徴もシンプルなので、
「パクられやすい=オリジナリティが無い」という流れになってしまいます。
そのため「●●×■■」みたいな掛け算をして、作品に深みを持たせていきましょう。
パクリや被りはどこまで許される?

上記の図は、
赤い文字と青い文字で分かれたけど「な行」が被ってしまったという図です。
さて、この場合もちろん後から被ってしまった側が悪いという話になるのですが、
一部だけのパクリだったら問題ないケースも存在するのです。
例えば、ミッ○ーマウスとピ○チュウ。
ところがどちらのキャラクターも勝手に使用すると、
恐らく著作権を所持している会社から怒られます。
でも待ってください。
よくよく考えたらどちらも元ネタはネズミのキャラクターです。
ネズミさんの許可をとった上でネズミっぽい姿や名前を付けているのでしょうか?
でも大丈夫!ネズミさんは「チュー」としか言わないし訴えてこないので、
ネズミを始めとする動物の要素はパクっても問題ないようです。
なんというか、これに気づいたとき「上手く穴を突いたなぁ」と思いました。
ちなみに実在する人間は肖像権があるのでアウトです。
つまり著作権や肖像権などの法的にアウトなパクリはNGということです。
ただ、法的にはアウトでも黙認してもらえるケースもあれば、
著作者自ら規約を作って利用可能にするケースもあります。
つまり最終的には権利を持っている人のさじ加減によるというわけですね。
なのでどうにか法的にアウトにならない線を突いて、
参考、インスパイア、アレンジ、リミックス、改良だとかの魔法の言葉を使うなどして
パクリに見えないような方法で楽をするというのも創作する上ではアリだとは思います。
(もちろん露骨な丸パクリはNGですよ!)
結局のところオリジナルを作るには
総括すると、
「法に気をつけつつ、材料を組み合わせて世界観を作っていく」
これが一番パクられづらいオリジナル作品を作り出せるというわけです。
(あくまで個人的な観点です)
本人がよほど個性的でもない限り、
パッと思いついたネタでは被るようにできているんですよ。
オリジナリティというイス取りゲームから脱出するには、
五十音の中から一文字を選ぶのではなく、
五十音と同等な物を作りにいく必要があるというわけです。
また、自身からにじみ出る「個性」も馬鹿にはできません。
その個性を作品の随所にエッセンスとして染み込ませることで、
よりパクリにくくすることも可能です。
何故「個性」には「オリジナリティ」があるかと言うと、
生まれる前~今までの歴史が全て詰まっているからです。
生まれてから今までの経験や、
先祖代々受け継がれてきた遺伝子などの情報は安易にパクることはできません。
「個性」と言うと甘く見てしまいがちですが、
実は情報量がものすごいからなかなかパクれないのです。
なので「個性」の扱い方を間違えないように、オリジナリティを出していきましょう!

ぼーる丸
以上!この記事を参考にオリジナル作品を制作していただけたら幸いです!
最後に、オリジナリティを出したい方におすすめの書籍を紹介します。
『藤子・F・不二雄のまんが技法』はアイデアの出し方が満載です。
漫画を描かない人でもわかる内容なので、是非興味があれば読んでみてください。