オリキャラの作成方法!設定を考えるときに気を付けるべきポイントを解説!【キャラデザ】

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オリキャラの作成方法!設定を考えるときに気を付けるべきポイント!【キャラデザ】

自分のオリキャラを作ってみたい!

だけどキャラデザのやり方がわかんない!

それでもうちの子が描きたい!

そういう方でも、
この記事を読み終わった頃にはオリキャラが作れるようになる!

…ようになるかもしれません!

ぼーる丸が作ったオリキャラ

オリキャラの作り方をご説明する前に、
ぼーる丸が作ったオリキャラ達をご紹介します。

一応キャラデザができる証明ということで!

ラブラちゃん

ラブラ

バジラちゃん

バジラ

フィカスちゃん

フィカス

シューニャちゃん

シューニャ

セランちゃん

サンスベリア

他にも色々と作りましたが、代表的なキャラクターはこの辺りです。

特に最初に紹介したラブラちゃんはこのブログの看板キャラでもあり、
多くの方にファンアートを描いてもらうことができました。

それまでは二次創作とかをやっていたので、
基本的に版権キャラしか描いてきませんでした。

それまではオリキャラを作るなんてとてもとても…

しかしあるときにコツを掴んで、自在にキャラデザができるようになったのです。

今回はその、キャラデザにおける極意をご紹介したいと思います!

最初に『モチーフ』を決める

まず最初に決めるのは、『モチーフ』です!

そもそもモチーフとは、どういう意味かと言うと…

文学・美術などで、創作の動機となった主要な思想や題材。

引用:モチーフとは – コトバンク

つまり、基となる要素を決めるということです。

世界観や物、キャラクターの性格や過去など…

この辺りを何も決めずに作ろうとすると、
モブキャラのようなキャラクターが出来上がってしまいがちです。

もちろん、センスのある方なら何も決めずに直感で作れるかもしれませんが…

深みのあるキャラを作るなら、モチーフを決めておいて損はありません。

ちなみに先程紹介したうちのオリキャラ達も、全て元ネタがあります。

うちの子の元ネタ
  • ラブラちゃん:パキラ・グラブラ(観葉植物)
  • バジラちゃん:ヴァジュラ(密教)
  • フィカスちゃん:フィカス・ウンベラータ(観葉植物)
  • シューニャちゃん:空(仏教)
  • セランちゃん:サンスベリア(観葉植物)

モチーフの選び方

何をモチーフにするべきかというと、
既に存在する物から一部の要素を拾う』のが手っ取り早いです。

オリジナリティに関する記事でも説明しましたが、
実は新しい物は既にある物の組み合わせでできています。

料理を作るには材料が必要ですが、
材料が無いともちろん料理は作ることができません。
(無から何かを作れるというならば、それは錬金術すらも超えた話です)

何も見ずに頭の中で考えたとしても、
それは過去の経験から得た記憶の中の情報です。

つまり見るにしろ見ないにしろ、
どの道既にある物を参考にせざるを得ないというわけですね。

なのでまずは情報収集から始めたり、妄想を膨らませて題材を決めましょう。

モチーフはなんでも良く、
自分が良いなと思った資料を片っ端からストックしましょう。

ぼーる丸の場合は観葉植物を飾るのにハマっていたので、
自分が所持している観葉植物をモチーフにしていました。
(モチーフというより擬人化ですが…)

そんな感じで、まずは身近な物をモチーフにしてみるのがおすすめです。

そのままパクるのは厳禁!合体や分解をしてみよう

ただし結構ありがちですが、
基にしたキャラクターを少し変えただけのパクリに見えるキャラデザはNGです。

この基準はなかなか難しいものですが、
客観的に見てパクリだと思われるもの」という目安が良いと思います。
(露骨なパクリや悪意のあるパクリと思われるものなど)

というのもネット上ではそういったパクリに厳しく、
色や名前を少し変えただけのキャラクターが出演する作品を公開したせいで
炎上したクリエイターの方も過去に居ました。
(著作権的には問題は無いものでも、倫理的にはアウトになる場合があります)

ちなみにパクリに見えなくする方法の一つに、
色んな物を組み合わせて原型がわからないようにする』というものがあります。

実は物質を創造するときって、
合体か分解の二択しかできることが無いんですよね。

レゴブロックやマインクラフトを想像してみてください。

様々な色のブロックを組み合わせることで、
多くの物を作り上げることができます。

そして不要な物は取り除くなどして洗練させていくこともできますよね。

そうやって試行錯誤してオリキャラを作るのが一番楽しいところでもあります。

その工程をスキップするのは勿体ないので、
是非合体や分解を楽しんでみてください。

想像力を働かせるなら連想ゲームがおすすめ

その合体や分解の方法を教えてほしいという方におすすめなのが、
連想ゲーム』です。

「マジカルバナナ♪ バナナと言ったらゴリラ」みたいな。

「りんご→ゴリラ」というような、しりとりも良いですね。

ぼーる丸

ぼーる丸

どっちにしろゴリラやないかい!

これでもうバナナゴリラりんごゴリラの2パターンができました。

そしたらもうしめたもので、
バナナゴリラってどんな姿をしてるんだろう」と想像を膨らませることができます。

バナナゴリラ?
バナナゴリラ?

これだけだとまだ組み合わせとして弱いので、
さらに設定を付与することによって情報量を上げていきましょう。

「バナナといえば八百屋で売ってるなぁ」とか、
「バナナの産地と言えばフィリピンだよなぁ」とか。

それらの要素を更に組み合わせていけば良いのです。
(実はフィリピンのとある八百屋の店長はバナナゴリラみたいな)

そして「これ要らないな」って思ったものは引くのも良しです。
(よく考えたらバナナゴリラは要らないな、フィリピン人の八百屋店長で行こう!)

突拍子のない自分の趣味を混ぜるのもアリで、
ケモ耳のキャラとかは居るけど、バナナ耳のキャラとかって居ないよなぁ
とか意味不明な方向に突っ走るというのも面白いですね。

そんなに想像力豊かになれないよ~って思われるかもしれませんが、
もう「ラーメン食いたくなったからラーメンを組み合わせてみるか
みたいなノリでOK。要は何でも良いんです。

とにかく10個くらいの要素を集めて一つに合体させるだけでも
何かしらはできると思うので、是非お試しください!

描きたいと思えるようなキャラクターを作ろう

ここからはどちらかというと心理的な話になってくるのですが、
描きたいと思えるようなキャラクター」を作ることを目指しましょう。

例えば『初音ミク』というボーカロイドのキャラクターは、
多くのファンアートを生み出しました。

ファンアートが多く生み出されたきっかけとして
かわいい」とか「目新しい」とか「流行ってる」などの要素もあるのですが、
比較的描きやすいキャラクター」というのが個人的に一番の要素だと思います。

難しいと一部の上級者以外描けないんですが、
つまりそれはファンアートの量も少なくなることを意味しています。

ぼーる丸は『ゼノブレイド2』のニアのキャラデザが好きで、
試しに描いてみたのですが「難しすぎて二度と描きたくねえ!」ってなりましたね。

しかし初音ミクはなんだか描きやすくて、
その頃ぼーる丸はイラスト初心者だったのですが何度も描いてしまいました。

なのでぼーる丸が個人的に心がけているのは、
できるだけシンプルにすること」です。

例えばわたくしぼーる丸も、極限まで簡略化されたひよこのキャラクターです。

ぼーる丸

四本の線を引けば描けるという、
下手したらその辺の漢字よりも画数が少ないキャラクターになっております。

その結果、
ぼーる丸も多くの方からファンアートを描いていただくことができました。

なので自分の経験上から優先度を導き出すとすると、
描きやすさ>キャラクターの魅力>話題性』かなと思います。

話題性は正直狙ってコントロールできるものでもないので、優先度小。

キャラクターの魅力は当然必要なので、優先度中。

描きやすさはファンアートによる広告効果が期待できるので、優先度高。

描きやすいキャラクターであれば話題に上がる確率がアップしますし、
やはり洗練されたキャラクターは魅力的にも見えやすくなるわけですよ。

情報量を上げれば良いってもんじゃない

たまに情報量を上げただけのごちゃごちゃしたキャラクターが居ますが、
正直本質からズレているなぁと個人的には思います。
(情報量を上げること自体は悪いことではありません)

例えばりんごがあるとして、
今までにない画期的な方法で開発された新品種のりんごがなんと6個入りで2,000円!しかもA社とB社のりんごと比べ、これだけ糖度が違います!このりんごを開発した農家のこだわりは…

って長々と説明されると、
最初は良いんですけどだんだんとノイズになってきますよね。

偉い人の長いスピーチが退屈なのと一緒です。

つまり量が多けりゃ良いってものでもなくって、
本質は「確実にターゲットを撃つこと」なんです。

具体的にどういうことかと言うと、
欲求を満たすものをそのまま提供するだけで良い」のです。

美味しいりんごが欲しい人には美味しいりんごを捧げて、
安いりんごが欲しい人には安いりんごを捧げるだけでOK。

りんごが欲しい人にブロッコリーをあげても、
今はちょっと…」ってなるかもしれません。

的から外れたら無いのと一緒です。

情報量を上げるというのは、
数撃ちゃ当たるのと一緒で物量でゴリ押す作戦なんです。

確かに情報量を上げるだけで圧倒され満足する層も一定数居ますが、
キャラデザやイラストに関してはそれだけが答えではありません。

むしろ必要の無いものはノイズと化し、欲しい物さえ探しにくくします。

999個のバナナに1個のりんごを混ぜたので、そこからりんごを見つけてください
って言われたら大変ですよね。

福袋の中身が全部売れ残りの在庫処分品だったらがっかりしますよね。

結論を言うと、「量より質」を優先するべきということです。

確実に的を射るなら『リサーチ』すべし

ではそれを避けるにはどうすれば良いかというと、
どんな需要があるか『リサーチ』することです。

SNSやニュースなどを見て常にアンテナを高く保ったり、
Googleトレンド』などのツールを利用して何が流行っているのか調査しましょう。

そして無差別に探すよりかは、
自分の好みと合うジャンルを選びましょう。

結局のところ自分の興味の無いもので作るのは辛いものがあります。

そして興味の無いものでは魅力のあるキャラクターも作ることができません。

そのジャンルに精通していないと、何が良いのかすらわからないからです。

前提として自分の好みと合致するような要素で需要を満たせる物を探しましょう。

するとそのうち光輝く物が見えてくるかもしれません。

それが魅力的なキャラクターを作り出す第一歩です。

アトリエシリーズでは異例のキャラデザで話題になった『ライザ』

キャラデザで悩んでいる方に是非読んでいただきたい記事があります。

それが、『ライザのアトリエ』のキャラクターデザインについての記事です。

キャラデザが完成するまでの工程がかなり具体的に記されています。

特にこのゲームの主人公である『ライザ』のキャラデザは、
本当にギリギリまで時間をかけて何度もデザインを変更したのがうかがえます。

そしてこのライザ、
魅力的なデザインだったためファンアートが多く描かれました。

その中でも特に視線が集中するのが「むっちりしたふともも」です。

当時このふとももが強烈的な印象を与えていたようで、
明らかにこの要素が流行の起爆剤になったように思えます。
(ファンアートもふとももをかなり強調しているものが多かったです)

つまりこういった事例が先程書いた「的を射る」ということなのです。

ただし勘違いしてはいけないのは、
これに倣ってただ単にふとももを太くすれば良いというわけではありません。

ライザの場合、
ふとももが太い上にキャラデザがものすごく洗練されていたからウケたのです。

そんな感じでしっかり本質を見極めて、ご自分の糧にしてください!

日頃からたくさん『インプット』するべし

結論を言うと、『インプット』を増やすことが全てを通して大事です。

ここまでに紹介したこと以外にも、
配色はどうするとか性格はどうするなど色々と決めることがあります。

しかしそれらも最初はどうすればわからなくても、
ネット検索などで調べることによって簡単に知識を得ることができます。

そこで一つだけお伝えしたいのは、
何もないまま考え込むのだけは避けるべき』ということです。

極端なことを言いますが、
人間には考える力なんてそもそも無い」と思ってください。

先程も書いた通り物理的にできることと言えば、
粘土のように引っ付けるか千切るかだけです。

これはイメージの世界(頭の中の世界)でも同じです。

考えると言いながら、
頭の中にある情報を拾ってはこねくりまわしているだけなのですから。

そのため結局必要になってくるのはただ一つ、『情報』です。

人生経験のすごい人ほど、素晴らしい作品を作る可能性を持っています。

つまりキャラデザも一緒で、
色んな人やアニメや漫画のキャラクターを見ることで
それらの要素を組み合わせた新たなキャラクターを作ることができるのです!

これからも日頃から様々な経験を積んで、キャラデザに備えていきましょう!

ぼーる丸

ぼーる丸

みんなに好かれるキャラクターを作れたら最高ですね!

ぼーる丸

ぼーる丸

イラストレーター

在宅ワーク専門のフリーイラストレーター。
イラスト×在宅ワークで稼ぐ方法を発信中。

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