以前ぼーる丸は『お絵かき講座パルミー』で六ヶ月間絵の勉強をしていたのですが、
そこで絵が上手い人は大体共通したテクニックを使っていることに気づきました!
というわけで今回はそのテクニックをご紹介したいと思います!
私が使用しているツールは『CLIP STUDIO PAINT』ですが、
『Adobe Photoshop CC』でも利用できるテクニックのはずです!
目次
選択範囲ツールでバランス調整

バランスがおかしいなと感じたところは、
範囲選択で描いた線を動かしバランス調整しています。
ズルい気がしますが上手い人ほど割と躊躇無く選択範囲でバランス調整しているので、
デジタルイラスト特有のテクニックだと割り切って活用しましょう!
上記のイラストでは、離れ気味の目の位置を中央寄りに調整しています

使用するのは選択範囲の『長方形選択』か『投げなわツール』がおすすめです。
投げなわツールだと複雑な造形でも選択できるので便利ですよ!
メッシュ変形でバランス調整

メッシュ変形という柔軟に変形できるツールを使ってバランス調整ができます。
どういったツールなのかというと、
選択範囲が格子状に分かれて交差する部分にポイントが表示されます。
そのポイントを一つずつマウスで調整することで、
歪んだ線でも良い感じに形を整えることができるツールです!
これがまた優秀で、頭の輪郭を調整するのに使えるので重宝します。
このイラストでは目だけレイヤー分けして膨張気味の顔のパーツを中央へ寄せています。
(ちょっとやりすぎた気もしますが)

選択範囲ツールでメッシュ変形させたい箇所を選択し、
編集>変形>メッシュ変形で使用することができます。

ツールプロパティの『横格子点数』と『縦格子点数』を変更すると、
動かせるポイントが増えます。
色調補正でレイヤーごとに色を調整

色調補正は個人的に一通り着色し終わった後にやるものだと思っていたのですが、
レイヤーごとに色調補正するイラストレーターさんが割と居ました。
どうやらそれぞれの色のバランスを調整するために、
下塗りを終えたタイミングで色調補正をするみたいです。
(もちろん影をつけた後に違和感があればそのタイミングでもOK)

色調補正は、
編集>色調補正>明るさ・コントラスト or 色相・彩度・明度 or レベル補正
などが多く利用されています。
影と落ち影を分けることを意識

『お絵かき講座パルミー』では影と落ち影を分けて考えるシーンが多かったです。
通常の影は物体に光が当たったときに物体自身にできる影ですが、
落ち影は別の物体から落ちてくる影のことを言います。
ちなみに通常の影は2影(2段階濃くした影)まで描く方が多いですね。
この辺りの描写をしっかり表現することで、絵の立体感がアップします!
アクセントカラーとして差し色を入れる

アクセントカラーとして差し色を入れるとより垢抜けて見えます。
差し色には蛍光色を使うと今風になりますね。
このイラストでは髪の毛に黄色、目に水色と桃色を乗せてみました!
セオリーも特に無いので、自分の感性に任せて入れていきましょう!
反射光を入れる

より立体感をアップさせたい場合は反射光を入れます。
色は適当でも良いですが、
付近にある色を拾ったりしてなるべく違和感の無い色を選びましょう。
(周りの物体から反射した色などもあるため)
反射光を入れる箇所ですが、
影の側面あたりに入れると良い感じになると思います。
ただ、あんまり過度に入れると逆に安っぽくなるのでほどほどに。
透明度を75%~50%くらいにしてほんのり入れるのがおすすめです。
レイヤーを一番上に作って加筆調整する

ほぼほぼ描き終えたと感じたら、
新しいレイヤーを一番上に作って加筆修正していきます。
わざわざ描いたレイヤーを探して修正すると時間がかかるためです。
レイヤーを気にせず上から色を塗れるので時間短縮にもなりますし、
結構強引な修正もできるのでこの加筆修正でかなりクオリティを上げられます。

ちなみに修正前はこんな感じです。
特に目を修正したので、メイク前とメイク後みたいになってます。
(ちょっとやりすぎてケバくなってしまいましたが…)
オーバーレイやスクリーンで色を馴染ませる

そして仕上げにオーバーレイやスクリーンで色を馴染ませる作業をします。
黄色、桃色、水色などを乗せると透明感が出て良い感じになります。
ただしこれもやりすぎると色が薄くなりすぎるため、
透明度を調整してちょうどいいところを探りましょう。

レイヤータブの下辺りにあるプルダウンメニューから、
オーバーレイやスクリーンなどの合成モードを選択できます。
こちらも一番上に新しいレイヤーを作り、
エアブラシなどでふわっと乗せる方法が手軽なのでおすすめです。
おわりに
メイキングみたいになってしまいましたが、基本的にはこんな感じです。
この他にもテクスチャを貼るとかぼかすなど色々とありますが、
基本的にこのあたりのテクニックを使えば完成まで持っているはずです!
イラストのクオリティをもっと上げたいという方は、
是非今回紹介したテクニックを取り入れてみてください!

ぼーる丸
テクニックを使いこなして、脱・安っぽいイラスト!