「一通り身体は描けるようになったけど、なんだか人形みたいな見た目になる」
そんな悩みを抱えているのでしたら、美術解剖学を覚える良いタイミングです。
というわけで今回は美術解剖学を覚えるのにおすすめな本をご紹介します!
目次
筋肉や骨格を覚える必要があるのは何故?
「そもそも筋肉や骨格を覚えて何になるの?見えてる皮膚だけ覚えれば良くね?」
そう思われる方も居るかもしれません。
しかし!
細かいディテールを描くなら筋肉や骨格の構造を覚えておく必要があります!
まあ簡単に言うと、ガワだけではなく中身も大事ということです。
細部の構造を理解できていないと、
描いてみてもそれぞれの人体パーツが噛み合わなくなったり違和感が出たり、
ザックリと簡単にしか描けなかったりします。
上記の悩みを解消するには、以下に気をつけてそれぞれの構造を学ぶべきです。
- 骨格を覚えて身体の比率を覚える
- 筋肉を覚えて身体の形状を覚える
人体の形状はほとんど筋肉の盛り上がりで構成されていますが、
痩せ型の人は骨も見えるのでどちらもバランス良く学ぶことをおすすめします。

ぼーる丸
人体描写に説得力を持たせるなら、
美術解剖学を学ぶのは必須です!
美術解剖学本の使い方
美術解剖学本の使い方としては、以下の通りです。
- 身体のディテールを確認する
- 身体の部位の役割や可動域を確認する
- 筋肉や骨の名称を確認する
- 身体の構造を覚えるために模写する
美術解剖学本は基本的に情報量が膨大なので、
基本的に1から読み込むよりは描き方がわからない部位を知りたいときに
辞書を引くような使い方がおすすめです。

ぼーる丸
資料として手元に置いておくとメッチャ便利!
おすすめの美術解剖学本を三冊紹介
基本的に美術解剖学は本で学ぶのが一番です。
というのも、ネット上では資料と解説がバランス良くまとまったサイトがありません。
美術解剖学を掲載しているサイトはあるっちゃあるんですけど、
「これだ!」と言える情報量のサイトが無い印象です。
それに比べて多少割高ではありますが、経験豊富な有名イラストレーターや画家が作った、
資料として質の高い本を購入するべきです。
あと基本ページ数が多いので分厚いです。鈍器にも使えます。
ソッカの美術解剖学ノート
美術解剖学の本の中では一番最初に読むべきなのがこの本。
(この本を読むだけで、他の美術解剖学本も入りやすくなります)
骨や筋肉がどんな役割を持っていて、何故この形になったのかを詳しく解説しています。
653ページとページ数はかなり多いですが、
図解も多いためスラスラ読めてわかりやすいので初心者にもおすすめです。
キム・ラッキの人体ドローイング
そんな一冊目の著者ソッカ先生も惚れるくらいの画力を持つキム・ラッキ先生の本がコチラ。
(ソッカ先生がキム・ラッキ先生に何度も本の執筆をお願いして作られたようです)
まさにソッカの美術解剖学ノートの拡張パックのような本で、
ソッカ本はどちらかというと骨格を重点的に解説されていますが、
キム・ラッキ本は筋肉を重点的に解説しています。
しかもよく使われるような動的なポーズを多数収録しているので、
ありとあらゆるシーンで活用できそうです。
(読み切るだけでも骨が折れるくらいのボリュームなので、ポーズ集としてもおすすめ)
ソッカの美術解剖学ノートと一緒に揃えるとまさに鬼に金棒だと思います。
スカルプターのための美術解剖学
3DCGモデラーも使ってます。写真資料多めで文章少なめです。
ほぼ写真・イラスト資料集なので資料としては一番適してるかも。
ソッカの美術解剖学ノートを読んでからこの本を読むとかなり入りやすいですし、
色んな角度から撮った写真が載っているのでこの本もかなり実用的だと思います。
まとめ
筋肉と骨格を覚えると、肉体を細かく具体的に描き込めるようになります。
メリハリの無いヘニャヘニャボディの作画を卒業したい方は、
是非頑張って美術解剖学を勉強してみてください。
あと美術解剖学のおすすめな学び方は、
好きな部位を見つけて楽しく学ぶことです。
「鎖骨萌え」や「脚フェチ」など、
好みの部位から徐々に学んでいくと良いかもです。
そうして好きを広げていけば、
いずれは全ての部位も描けるようになっていることでしょう。

ぼーる丸
美術解剖学を学んで、確かなデッサン力を身に着けよう!